フォークリフトを使う仕事を検討している方へ。まずは基本の基礎知識を説明しています。
バッテリータイプのフォークリフトに使用される鉛バッテリーの耐用年数はどのくらいだと思いますか?
メーカー公表の平均寿命は3~5年とされています。
もっとも、これはフォークリフトの使用状況や環境によっても前後しますけどね。
例えば毎日1回の充電を行う場合だと、平均耐用年数は4年半ほどとなり、2勤、3勤の生産工場などの場合での耐用年数は1年半~2年ほどとなります。
では、バッテリーの寿命が近づいているときズバリ何か症状が起こるのでしょうか。
まずはなんだかんだ新品時よりも稼働時間が減少してしまうことですね。
新しいバッテリーですと午前9:00から午後5:00までフル稼働が可能ですが、古いバッテリーだと午後3:00ごろまでしか稼動できない・・・といった具合です。
なので、この場合は昼休みに追加の充電の必要がでてきますね。
二つ目はバッテリーの容量を表したバッテリーゲージの減少率が、新品時より上昇します。
新品時のバッテリーは、1時間の稼動で1メモリしか減少しなくても、古いバッテリーだと同じ稼働時間で2メモリ減少してしまうということですね。
次にバッテリー力の低下です。
バッテリーの放電力低下に伴い、これによって作業効率の低下の心配があるわけですね。
他にも稼働中や充電中にバッテリー本体が過度に発熱する場合があったり、バッテリー液の蒸発が早くなってしまう現象が起こります。
バッテリーの発熱に関しては、特に夏場はバッテリー液温が50℃以上に達することがあります。
なぜかというと、サルフェーションの影響を被ってしまうからですね。
バッテリー液の蒸発については、精製水のこまめな補充が必要になってきます。